君を愛している男・・・ピエール
先週の土曜日に小さなコンサートを開いた。
コンサートのタイトルは
correspondance
私の大好きな友人、オリヴィエが数年前、伯母宅の屋根裏を片付けていた時に、小さな小箱を見つけた・・・。
その中には、伯母とその夫ピエールとの手紙がぎっしりと詰まっていた・・・。
第一次世界大戦中、戦場に向かわなければならなかった、ピエールが戦地から妻に宛てた愛・・・。
留守を守る妻への労い、心配させまいと明るく振舞う文書が時と共に、ピエールの疲れ、不安、嘆き、恐怖に変わっていく・・。
手紙の最後には必ず、
君を愛している男・・ピエールと添えられている・・・。
何処にでもいそうな、一男性が戦争によって幸せを奪われてしまう・・。
この手紙から何かを感じて欲しい・・・・。
そんな思いで、アーテイストのサヴィーヌとフランクが手紙の朗読、そこに私が即興で音楽をつけていく・・・。
譜面台には、楽譜ではなく、手紙・・
手紙を読みながら、音が出来上がっていく・・・。
最後には必ず、サヴィーヌと私は涙で心が震えてくる・・・・。
聴衆からもすすり泣きが聞こえてくる・・・・。
決して、人を明るくするコンサートではない・・。
やっている私達にとっても非常に重い、切ないコンサートではある・・・。
でも・・・
コンサート後は、細いけれども、ひとすじの明るい光が見えてくる。
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